2023年夏にTour du Mont-blanc(TMB)の170㎞を8日間で歩いてきました。
トレッキング1日目の記録となります。
Les Houches(レ・ズッシュ)のスタートゲート
一晩お世話になったBellevueを出発します。
TMBコース上にあり、シャワーも完備されている良いキャンプ場でした。
キャンプ場から徒歩圏内にあるTour du Mont-Blancのスタートゲートで記念撮影。
ここから170kmのトレッキングが始まります。
1日目は北上してLes Frasserandsのキャンプ場に向かいます。
TMBは反時計回りに進むのが定番らしいですが、私は時計回りに進むことにしました。
理由は地図で見たとき、距離、標高差、キャンプ場の位置が時計回りの方が都合が良いためです。
また、反時計回りだと交流するハイカーが限られてくる、というのもありました。
大半が反時計回りに進むのであれば、時計回りで行くと多くのハイカーと挨拶を交わすことができます。
せっかく行くのだから、世界中のハイカーと交流する機会を少しでも増やしたいという思いがありました。
町からトレイルに入る場所はスマホ等で確認が必要ですが、一度TMBコースに入れば道標にTMBのマークがあり分かりやすくなります。
TMBの他にも2つマークがありますが、これは別のロングトレイルルートとなります。
ヨーロッパアルプスには数百キロにも渡るロングトレイルがいくつも設定されています。
日本アルプスはメインルートから外れると明らかに人が減り、登山道の整備状況も悪くなるのでコースミスに気が付きやすいです。
しかし、TMB以外のルートもそれなりにハイカーがいるので、コースミスした際にすぐ気付けない可能性があります。
怪しい分岐ではしっかり確認した方が良いです。(この日の途中、コースミスして1時間余計に歩くハメに…。)
絶景の稜線トレイル
標高を上げて樹林帯から出るとモンブランの主稜線が姿を現します。
日本アルプスとはまた違った、雄大な景色に興奮が止まりません。
登っている途中は暑さを感じますが、高低差が落ち着いてくると丁度良い気温です。
風も吹いており、休憩中は少し寒さを感じるくらいでした。
UTMBに向けて走っているトレイルランナーもいて気持ち良さそうでした。
稜線から見える景色ヤバすぎんだろ…。
真夏でも4,000m峰はしっかり雪を被っています。
氷河も凄い迫力です。
Col du Bréventを過ぎたところにスキーリゾートの売店があったため、おやつを食べました。
アップルパイだったかな?美味しかった。
売店周辺エリアはリフトやロープウェイが充実しており、シャモニーからの日帰りハイカーも多く歩いていました。
日本のアルプスは健脚登山者しか絶景を見れませんが、さすがマウンテンスポーツの聖地ヨーロッパ。
誰でも楽しめるように開発されていて懐が広いなと感じます。
(日本の場合、山が急峻過ぎるというのもありますが。)
こちらはアイベックスです。
ハイカーの多いエリアなので慣れているのか、そこまで敏感に逃げようとはしませんでした。
こっちは熊もいないので気楽に歩けて良いですね。
Les Frasserandsに到着
Tre-le-Champ(トレ・ル・シャン)から長く急な下りを経て、ようやく1日目のキャンプ場に到着。
Les FrasserandsにあるAuberge la Boërneという山小屋のキャンプサイトです。
こちらも予約不要でキャンプ可能ですが、16時頃で既にテントが大量に張られていました。
私が歩く前後には全くハイカーはいなかったので、やはり反時計周りのハイカーが大半のようです。
また、次のテント場が今朝出発したレ・ズッシュで距離があるので、夕方早めに埋まっていたのだと思います。
奥の方に空きがあったため、そこでテントを設営。
今日はここで終了です。
ちなみに、ここはシャワーはありませんでした。
しかし、湿度が低いので汗のベタつきは全く感じず、非常に快適です。
隣のテントのおじさんは反時計周りで歩いていたため、この先のコースの情報交換をさせてもらいました。
標高が高いエリアは雪が降るからテントを張らない方が良いとアドバイスをもらいます。
一昨日のキャンプだ、と言って見せてくれた写真には雪が積もったテントが…。
忘れがちですが、シャモニーは日本最北端の北海道稚内より緯度が高いです。
日本アルプス縦走の装備そのまんまで来ましたが、下手に標高の高いところに張ると寒さで震えることになるなと実感。
それにしても、フランスは日没が遅い…。
夜9時にようやく日没を迎え暗くなり始めました。
トレッキングにしては就寝時間が遅かったですが、程よく疲労しぐっすり眠ることができました。
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